友人の芝美ちゃんと見に行ってきた。
(芝美ちゃんは今後ブログに登場させます)

芝美ちゃんはかなりのアニメオタク。
一方私はというと、宇宙兄弟はケータイコミックの立ち読みで読んだ程度の知識だった。
芝美ちゃんがいつも熱っぽく宇宙兄弟を語るので、内緒で試写会応募したら・・・当選!
さて、夕方の腹ごしらえも済ませ、いよいよ開幕です。
私は一夜漬けでWikipediaを読み、ある程度予習済み。(お手軽にわかファンで申し訳ないです)
芝美ちゃんは「脚本が原作者の方なんだよね!期待!」といきなりハードルを上げています。
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「宇宙兄弟」の話を遡ること、六太と日々人の子供時代・・・。
ペットボトルロケットの大会のシーンから始まります。
主なストーリーは、まだ六太が宇宙飛行士を目指す前。
もっと言えば、上司に頭突きを食らわすほんの少し前。
日々人はアメリカ・NASAで。六太は聞いたこともないど田舎の村で。
勇気を取り戻すストーリーが始まります。
そう、この物語のキーワード――「勇気」。

田舎の村で兄・六太が織りなすほのぼのした日常。
一方、壮大な宇宙を目指してアメリカ・NASAで励む弟・日々人。
兄と弟。
この対比は強烈です。
そして、兄弟で宇宙を目指したのはもちろんこの2人だけではありませんよね。
エディ・Jとブライアン・Jの兄弟です。
ブライアンはバックアップクルーに日々人を選びます。
最年少、しかもチームの足をひっぱりがちだった日々人を。
――「ブライアンはさ、なんで俺を自分の控えに選んだの?」
日々人の疑問はついに口をついて出ます。
こともなげにブライアンは答えます――。
それはあっけないほど単純な答えなのかもしれないけど、
それがブライアンと日々人の共通点であり、カリスマ性の源なのでしょうね。

一方六太は田舎の村で仕事をしますが、同僚はすっかりやる気をなくし気味。
でも、手先が器用で職人肌、かつ前衛的な六太のアイデアはどんどん形になっていきます。
六太があの頃欲しかったもの。
弟にいいとこ取りされる人生なんてもうまっぴらだ!と言わんばかりに、
六太も、あの幼かったころの「勇気」を取り戻します。
でもこの六太と日々人の兄弟はいくつになっても仲がいいし、尊敬しあっている。
そして、ライバルとして認めているのですね。
私はなんとなく思いました。
「弟は、兄なくしては弟であることはできないし、成長することもできない」
世界一のカリスマ宇宙飛行士、ブライアンとの別れ。
ブライアンから日々人へ、大きなメッセージがありました。
託されたもの、夢、生命の尊さ。
幼かったあの日のように、日々人はブライアンへ“さよなら”を伝えます。
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エンドロールが終わって会場が明るくなり、芝美ちゃんと私はうるうる状態で
「はぁ〜〜・・・」と大きなため息をつきました。
「観て良かった!」その一言と、全身を包む大きな余韻。
ちょっと2人で感想を話しました。
芝美「いや〜、脚本が原作者さんだから安心して観られたよ〜」
ハム子「もうね、私帰りにコンビニコミック買う!」
ハム子「あのさ、青い花がコロコロ・・・ってところ!あれゾクッとした!」
芝美「演出がニクいよね〜!細かいところまで・・・」
芝美「私はさ、あの最初の大会のシーンがもう六太らしくてね(笑)笑っちゃった」
芝美「ハム子ちゃんは原作もアニメも見ずに来たようだけど・・・わからないところとかあった?」
ハム子「いや、わからないのはあるかもしれないけど・・・これが“#0”だからね!
物語はここから始まるわけでしょ?それがもうワクワクしちゃって!」
芝美「私はね、全てのシーンに納得がいった感じ。あぁ、これってこういうことだったんだ!ってね」
ハム子「それもすごいね。“腑に落ちた”ってことだね!」
芝美「アポも、こういうことだったのね!って。・・・なんかニヤケちゃったよ(笑)」
ハム子「これぞヒューマンドラマ!って感じだよ!
一人一人のキャラクターがすごく丁寧に描かれてるし、人間っていいな!ってね」
芝美「そう、みんなの個性がいいよね!全員魅力的なんだもん!」

家に帰ってからも、夫のウマ男に熱く語り、
セブン-イレブンでペーパーバックのコンビニ本を買った私でした。
「#0(ナンバーゼロ)」から物語を始めた私も、
アニメも原作漫画も読み込んでいる芝美ちゃんも、
「宇宙兄弟」の温かい感動に、笑って泣いた一日でした。
