その直後、楽天で義実家へ豊水梨のギフトを注文。
まだ豊水は収穫前だから、予約販売だ。
その新鮮さがいいよねぇ〜。
さて、今日は千葉市川市、大町になる「梨街道」のお話。
東京、千葉、茨城あたりにお住まいの方は一度梨街道へ行ってみることをおすすめする。
梨街道は国道464号線自動車道の周辺に、梨農家が多く点在し、
農家が梨を直売していることから呼ばれる通称だ。
他にも地元の人は、「ありのみ街道」「大町梨街道」などと呼んだりする。
私も千葉に住んでいた時期があったので、よく家族で梨街道へドライブへ行った。
たまたま思い出したので検索してみたら、梨街道のサイトもできていた。

リンク「大町梨街道」
http://o-pear.net/
梨街道には両車線沿いに梨農家がある。
周りを見れば梨畑が広がる。
梨の木は背が低いから、空が見渡せていい眺めだ。

この標識が梨街道の目印。
小さくて見落としがちだから注意したほうが良さそうだ。
両親は特にここのお店で買うというのは決めていなかったようだが、
お店によってはサービスやおまけをしてくれる。
「これ、新種だから食べてみて〜」と言ってタダでくれたことも。
どこの商店も、人のいい地元の方が経営している。
5、6玉入ったビニール袋で600円ほど。
しかも有名果物屋やフルーツパーラーに卸したりする高級品だ。
そして、帰りには両手いっぱいの梨を抱えることになると思うので、
電車で行くのは厳しいと思う。
私の両親も、車がないときに電車で買いに行くほどであったが、かなり重そうだった。
子供ながら、「どうしてそこまでして梨を買うのだろう?」と思ったりしたが、
大人になってスーパーの梨を食べてみると、
「こんなの梨じゃない!」
と言いたくなるほどの残念さで、わざわざ梨街道へ行っていた理由がわかった。
また、自宅用だけでなく、化粧箱に何玉か詰めた贈答用も売っている。
確か買ったお店でヤマト便の手配もしてくれたはずだ。
ギフト用も安くて美味しいので、親戚によく贈っていた。
時期的にも敬老の日が近いので、一年に何回か行くこともあった。

そして、大町の梨街道へ行った際は、「博士ラーメン」で食事するのが楽しみだった。
この博士ラーメン、外観は古ぼけたログハウス風、昭和の香り漂う入りづらいラーメン屋だが、
平日の昼間でも大賑わいである。

「博士」というのは、博士ラーメンの創業者が医学博士で、
「体にいいラーメン」「太らないラーメン」を開発したのだという。
実際、創業者の博士は90代まで長生きしたそうだ。

ここは無化調のスープとかんすいを使わない太麺が特徴だ。
スープは、塩味が強いものの後味の悪さがなく、
ラーメンのスープなのに罪悪感がなく飲み干せる。
博士ラーメンの麺について「うどんみたいに太い」という人がいるけれど、
それは一般のラーメンが、美味しくするためにかんすいを使ったり、
縮れさせたりしているからだろう。
よくある化学調味料たっぷりのラーメンに慣れきっている人には、普通すぎるのかもしれない。

かなりの量だが、それを私の両親(当時60代)がスープまでぺろりと食べ、
「ここのラーメンは胃もたれしない」と言うのだからやっぱり違う。
後味のくどさや舌にピリピリする感じがなく、
大盛りやチャーシュー麺を頼んでも、食後の気持ち悪さや苦しさがない。
うちは車がないから梨街道へは行かれないけど、
千葉の梨を食べてこそ、盛夏から秋への移ろいを感じるのだ。
千葉県民は“梨通”なのである。